こんにちは。私は33歳、都内のIT企業で働く会社員です。
趣味は旅行と、週末のちょっとした晩酌。
日本酒やワイン、ビールに焼酎──とにかく“おいしく飲む時間”が大好きでした。
でも、婚活となると話は別でした。
「飲み会が好き」と言うと、「家庭的じゃなさそう」と言われる。
「一人でも飲む」と言えば、「寂しそう」と返される。
──“お酒を楽しむ自分”を否定される場所ばかりだったんです。
◆ 「飲める女は引かれる」そう思っていた婚活の日々
真剣に結婚相手を探そうとマッチングアプリや婚活パーティーに参加しても、
なかなか本音を出せずにいました。
趣味欄に「お酒」と書くのも躊躇するし、会話でも相手の反応を見ながら話さなきゃいけない。
気が付けば、「自分を隠してまで誰かに好かれようとしている」ことに、疲れていました。
◆ お酒婚との出会いは“救い”だった
そんな時、偶然SNSで見かけたのが「お酒婚」でした。
お酒好きの男女専門の結婚相談サービス──その言葉に心が動きました。
「お酒が好き」なことを、恥ずかしがらなくていい。
むしろ共通の趣味として歓迎される。
それだけで、心がすっと軽くなった気がしました。
◆ 最初の出会いで“銘柄”の話で盛り上がった
登録して一週間後、お見合いをセッティングしていただきました。
相手は35歳の広告代理店勤務の男性・亮介さん。
待ち合わせのカフェでメニューを見た瞬間、
「ここ、日本酒の飲み比べできますね」と彼が笑った時、緊張が一気にほどけました。
好きな銘柄、地元の酒蔵、居酒屋の話…。
お見合いというより、気の合う“飲み友”と語らうような感覚でした。
◆ 飾らないデートで、自然に惹かれていった
その後も週末には、立ち飲み屋めぐりやバーでの試飲デート。
「また飲みに行こうよ」が、自然な誘い文句になっていきました。
私は普段、恋愛に対して慎重なタイプですが、
亮介さんとは、お酒と一緒に笑い合う時間の中で、ゆっくりと心の距離が近づいていくのを感じました。
◆ 交際後のケンカも“乾杯”で仲直りできる関係
付き合い始めて3ヶ月、些細なことで初めてケンカをしました。
でもその日の夜、「今日は日本酒で乾杯しようか」と彼が言ってくれたんです。
言葉にできない気持ちを、グラス越しに笑って流せる関係──それが嬉しかった。
「この人と、毎週末こうやって乾杯していきたいな」
そう思った瞬間でした。
◆ お酒婚だからこそ、“本音の自分”で出会えた
普通の婚活では「いい子」に見られる努力をして、疲れていた私。
でも、お酒婚では“好き”を肯定してくれる人たちばかりだった。
お酒の話ができるだけで、共通点が生まれ、会話が弾み、距離が近づく。
その自然さこそが、最大の魅力でした。
◆ 「この人となら、どんなお酒もおいしい」
あれから1年。亮介さんとは今、同棲中です。
家に帰ると、「今日の乾杯は赤ワイン?日本酒?」なんて会話が日常に。
一緒に飲める人=一生一緒にいられる人
そう思える相手と出会えたことに、心から感謝しています。
「お酒が好き」というたったひとつの共通点が、
私の人生を大きく変えてくれました。